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The MuseumHall 04

Starlink

低軌道の衛星網で、地球をつなぐ

多数の衛星、地上局、利用者のアンテナ。Starlink は宇宙と地上をまたぐひとつの通信システムです。衛星から地上へ、仕組みを順にたどります。

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03 Stations · Updated 2026.09.30

01Overview

概要

Starlink は、低い軌道を回る多数の通信衛星を使って、地上の利用者にインターネット接続を提供するサービスです。

利用者のアンテナが上空の衛星と通信し、衛星は地上局(ゲートウェイ)を経由してインターネットにつながります。各衛星はレーザー通信装置を備え、衛星どうしを結んで宇宙空間でデータを中継します。

静止軌道(高度約35,786 km)の衛星に対し、Starlink は高度約550 km の低軌道を使うため、通信の遅延が小さいのが特徴です。一方で、地球全体をカバーするには多数の衛星が必要になります。

軌道
低軌道(約550 km)
構成
衛星・地上局・利用者端末
衛星間通信
レーザー通信(1基あたり3台)
打ち上げ
主に Falcon 9(2026年から Starship でも V3 衛星)
日本での提供
個人向けサービスを提供中
衛星数
「関連データ」を参照

FAQ — よくある質問

衛星は何基ありますか?

衛星の数は打ち上げと運用終了によって常に変動します。出典と基準日つきの数値は Database の指標に掲載します。

太陽電池パネルを広げた平たい通信衛星と、隣の衛星へ伸びるレーザー通信の線
イメージ衛星の簡略図。形状は世代によって異なります。実際の出来事を写した写真ではありません。Visual: SPACE DECODE · SPACE DECODE

02Station · Satellites

Satellites

Starlink 衛星

平たい機体に太陽電池パネルを備えた通信衛星。積み重ねて、一度に多数を打ち上げます。

平らなパネル状の衛星をロケットに高密度に積み込むことで、1回の打ち上げで多数の衛星を軌道に投入できます。2026年には、より大型の次世代 V3 衛星の打ち上げが Starship で始まりました。

運用を終えた衛星は、推進装置で軌道を下げて大気圏に再突入させます。SpaceX は、機体の大部分が燃え尽き、残る破片もごく小さくなるよう設計していると説明しています。

見るべきポイント

  • 平らな機体を積み重ねて一度に多数を打ち上げ
  • 衛星間レーザー通信
  • 運用終了後は軌道を下げて再突入
フェーズドアレイアンテナ
— 多数の小さなアンテナ素子の電波のタイミングを電子的に調整し、アンテナを動かさずに電波の向き(ビーム)を切り替える仕組み。
ホールスラスター
— 電気の力でガスを加速して噴き出す電気推進の一種。Starlink は V2 mini からアルゴンを推進剤に使う。
展示室「Starlink 衛星」へ
地上の利用者アンテナとパラボラ型の地上局が、上空の衛星と点線で結ばれた図
イメージ地上インフラの概念図。実際の出来事を写した写真ではありません。Visual: SPACE DECODE · SPACE DECODE

03Station · Ground

Ground Infrastructure

地上インフラ

利用者のアンテナと、インターネットにつながる地上局。

利用者側のアンテナには、電子式のフェーズドアレイが使われています。設置するときは、アプリの案内に従って向きを調整します。

地上局(ゲートウェイ)が衛星とインターネットをつなぎます。衛星間のレーザー通信は、地上局から遠い場所を結ぶためにも欠かせない仕組みとされています。

見るべきポイント

  • 電子式フェーズドアレイ・アンテナ
  • ゲートウェイ局
  • レーザー通信による遠隔地の接続
ゲートウェイ(地上局)
— 衛星と地上の光回線網を結ぶ地上の施設。
PoP(Point of Presence)
— Starlink のネットワークが一般のインターネットに接続する拠点。地上局から光回線でつながる。
展示室「地上インフラ」へ
上空の衛星と、電波の輪に包まれたスマートフォンが点線で結ばれた図
イメージDirect to Cell の概念図。実際の出来事を写した写真ではありません。Visual: SPACE DECODE · SPACE DECODE

04Station · Starlink Mobile

Direct to Cell

スマートフォンと衛星を直接つなぐ(Starlink Mobile)

専用アンテナを使わずに、LTE 対応のスマートフォンと衛星を直接つなぐサービスです。現在は「Starlink Mobile」の名称で提供されています。

衛星に搭載したアンテナが「宇宙の携帯基地局」として働き、地上の電波が届かない場所でも通信できるようにします。

携帯電話事業者との提携によるサービスで、日本では KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクが提携事業者として公式サイトに掲載されています。2026年9月時点で、メッセージ、一部アプリでのデータ通信、アプリ経由の音声通話に対応しており、端末標準の通話機能への対応は今後の予定とされています。

見るべきポイント

  • 衛星が「宇宙の携帯基地局」になる
  • 携帯電話事業者との提携が前提
  • 対応内容は事業者・地域・端末によって異なる
Starlink Mobile
— Starlink が以前「Direct to Cell」と呼んでいた、LTE 対応スマートフォンと衛星を直接つなぐサービスの現行名称。携帯電話事業者との提携で提供される。
SCS(Supplemental Coverage from Space)
— 米 FCC の制度で、携帯電話事業者の周波数を使って衛星から地上の携帯端末へ補完的に通信を提供すること。
展示室「Direct to Cell」へ

05Flight Timeline

開発と飛行の歩み

Starlink は、打ち上げを重ねて衛星網を広げてきました。個々の打ち上げ記録は Launch Database から表示します。

  1. Phase 01

    衛星網の展開

    Falcon 9 で打ち上げを重ね、サービスに必要な数の衛星を配置する段階。

  2. Phase 02

    サービス提供

    日本を含む各国で、家庭向けなどのサービスを提供する段階。

  3. Phase 03

    スマートフォン直結

    携帯電話事業者と提携し、Starlink Mobile(Direct to Cell)を提供する段階。

  4. Phase 04

    次世代衛星

    Starship による大型の V3 衛星の打ち上げが2026年に始まった段階。

Records — 打ち上げ記録

すべての記録 →
  1. 機体 Falcon 9ミッション Starlink 10-49出典(Spaceflight Now、外部サイト)成功

06Live

最新状況

すべてのニュース →

07Related Data

関連データ

Database を開く →
  • Starlink Satellites in Orbit(軌道上の Starlink 衛星)

    11,133基

    2026.09.28 集計日 · 出典 Jonathan's Space Report

    軌道に到達し、まだ再突入していない衛星の数(稼働の有無を問わない)。天体物理学者 Jonathan McDowell 氏の集計。9月28日打ち上げの V3 衛星26基は含まれていない可能性があります。

Hall sources / 出典

  1. 01
    Starlink テクノロジー(外部サイト)

    Starlink · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

  2. 02
    Starlink Mobile(旧 Direct to Cell)(外部サイト)

    Starlink · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

  3. 03
    Starlink 住宅向け(日本)(外部サイト)

    Starlink · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

  4. 04
    Starship Flight 14(外部サイト)

    SpaceX · 公式 · 一次情報 · 2026.09.28 · 参照 2026.09.30

  5. 05
    Starlink Latency(技術資料 PDF)(外部サイト)

    Starlink · 技術資料 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

  6. 06
    Starlink スタンダードキット仕様書(外部サイト)

    Starlink · 技術資料 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

  7. 07
    Starlink Approach to Satellite Demisability(外部サイト)

    Starlink · 技術資料 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

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