Hall 03 · Dragon
Cargo Dragon
Cargo DragonISS への補給船
Cargo Dragon は、NASA の依頼で ISS に実験装置や補給品を届け、実験の試料などを地球へ持ち帰る無人の Dragon です。
2012年に始まった NASA の商業補給サービス(CRS)で使われてきた貨物型の Dragon です。ロボットアームで結合された初代から、自動でドッキングする2020年以降の改良型への変化と、試料を持ち帰れることの意味を扱います。
公開日
How it works
仕組み
はじまりは2012年5月の COTS Demo 2(C2+)です。5月22日に Falcon 9 で打ち上げられた初代 Dragon は、25日に ISS のロボットアームでつかまれ、ステーションに結合されました。NASA は、民間が開発した機体として初めて ISS へ打ち上げられた宇宙船だとしています。
同じ年の10月7日、NASA との契約にもとづく最初の補給飛行 CRS-1 が打ち上げられました。この最初の契約は、2016年までに少なくとも12回の補給飛行を行う、総額16億ドルのものでした(NASA)。
初代 Dragon によるこの契約の最後の飛行は、2020年3月の CRS-20 です。NASA によると、試験飛行を含めて20回 ISS に結合し、約94,000ポンド(約42.6トン)の物資を届け、約74,000ポンド(約33.6トン)を持ち帰りました。CRS-20 のカプセルは、CRS-10、CRS-16 に続く3回目の飛行でした(NASA)。
2020年12月の CRS-21 からは、改良型の貨物 Dragon が使われています。SpaceX の貨物飛行として初めて ISS に自動でドッキングし、冷凍・冷蔵が必要な試料を運ぶ電源付きのロッカーは6個から12個に増えました(NASA)。
Why it matters
なぜ重要か
ISS で行った実験の成果は、試料を地球へ持ち帰って初めて詳しく分析できるものが少なくありません。SpaceX は Dragon を、現在飛んでいる宇宙船の中で大量の貨物を持ち帰れる唯一の機体だと説明しています。
2026年5月15日に打ち上げられた CRS-34 は、約6,500ポンド(約2.9トン)の科学実験と物資を積んで17日に ISS へドッキングしました(NASA)。6月に地球へ戻り、生物や材料の試料、宇宙で試験した機器を持ち帰っています(NASA)。
次の CRS-35 は、2026年秋以降の打ち上げが予定されています(NASA)。
Compared
他との違い
初代と現行型の大きな違いは、ISS への結合の仕方です。初代は ISS の近くで止まり、宇宙飛行士が操作するロボットアームでつかまれて結合されました(NASA)。現行型は、有人型と同じように自力でドッキングします(NASA)。
帰還する場所も変わってきました。CRS-21 は、無人の貨物 Dragon として初めて大西洋に着水しました(NASA)。2025年以降は、有人型とともにカリフォルニア沖の太平洋で回収されています。詳しくは「帰還と着水」の展示で扱います。
有人型との違いは、人を乗せるかどうかです。与圧されたカプセルとトランクという基本の構成は共通です(SpaceX)。
FAQ
よくある質問
1回でどのくらいの物資を運べますか?
SpaceX の公表値では、打ち上げ時に最大6,000kg、持ち帰りに最大3,000kgです。実際の搭載量は飛行ごとに異なり、たとえば CRS-34 は約6,500ポンド(約2.9トン)を運びました(NASA)。
トランクには何を積むのですか?
トランクは与圧されていない貨物を運ぶ部分で、容積は37m³です(SpaceX)。再突入の前に切り離され、地球へは戻りません。
Sources / 出典
- 01Dragon(SpaceX 公式ページ)(外部サイト)
SpaceX · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30
- 02SpaceX Launches NASA Demonstration Mission to Space Station(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2012.05.22 · 参照 2026.09.30
- 03Capturing Dragon(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2012.05.29 · 参照 2026.09.30
- 04SpaceX CRS-1 Launch(NASA News Release 12-355)(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2012.10.07 · 参照 2026.09.30
- 05SpaceX CRS-20 Mission Overview(PDF)(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 参照 2026.09.30
- 06SpaceX's CRS-21: A Mission of Many Firsts(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2020.12.04 · 参照 2026.09.30
- 07NASA Science, Cargo Launch on 34th SpaceX Resupply Mission to Station(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2026.05.15 · 参照 2026.09.30
- 08NASA's SpaceX CRS-34 Dragon Returns Packed with Space Station Science(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2026.06.15 · 参照 2026.09.30
- 09NASA's SpaceX CRS-35(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 参照 2026.09.30
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完全再使用をめざす次世代ロケット
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